藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

NISA制度が大幅改正 「やる人」と「やらない人」で資産格差が大きく開いていく可能性

NISAが新しくなってどんな活用ができるようになる?

NISAが新しくなってどんな活用ができるようになる?

「NISA」(少額投資非課税制度)が2024年1月から大きく改正することが決定した。制度の変更点を踏まえて、どのように活用するのが正解なのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第25回は、「NISA制度の大幅改正」について。

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 2024年からNISA制度が大幅改正されることが決定しました。今まで、投資は怖い、むずかしそうと、なんとなく目を背けてきた人も、この改正によって知らんぷりしている場合ではなくなりました。なぜなら、NISAを利用するのと、しないのでは、生涯の資産格差の開きが、びっくりするほど大きくなる可能性があるからです。

2024年からの新NISA変更ポイント5

【1】「つみたてNISA」の投資枠は年間40万円から120万円へ拡大
【2】「一般NISA」を引き継ぐ成長投資枠は120万円から240万円へ拡大
【3】「つみたてNISA」と「一般NISA」は「総合NISA」となり併用可能
【4】制度が使える期間は無期限に
【5】生涯投資枠は1800万円

 大枠の変更ポイントは、上記5点。年間の投資枠が最大360万円まで引き上げられたのは、うれしい限りです。つまり最大で毎月30万円! たとえば今まで、つみたてNISAのマックスとなる毎月3万3333円を積み立てていて、もっと金額を増やしたいと思っていた人は、つみたてNISA枠で毎月10万円、成長投資枠で毎月20万円を買い付けることができます。

 補足しておくと成長投資枠でも、つみたてNISAと同様に投資信託を毎月買い付けることはできます。もちろん一度にどかーんと買うこともできるので、つみたてNISA枠で毎月10万円積み立てしつつ、大きく相場が下落したときに、成長投資枠をつかって買い増しをすることもできます。これは、長期投資するのにもっともベストとされている投資方法なので、今回の改正については、「金融庁グッジョブ!」と親指を立てるしかありません。

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