愛知県知多半島の65歳以上の住民3810人を対象にした調査では、地域の治安が心臓病リスクに関連するという結果が出た。交通事故や地域の安全に不安があると男性の心臓病リスクが増加したという。
生活により身近な「家」にも長寿と短命の分かれ道はあるようだ。星旦二・東京都立大学名誉教授(医学博士)が言う。
「住まいで特に重要なのは、高血圧や糖尿病、心疾患、脳卒中などのリスクにかかわる寒暖差への対策です。室内の熱が逃げ、冷気が侵入しやすい単板ガラスの窓が多い家や、寒暖差が生まれるこたつがある家は短命のリスクが高まると言えます。室内のどこに行っても室温18℃以上になる住環境が理想的です」
街や家の環境も今一度見つめ直したい。
※週刊ポスト2023年1月13・20日号