マクロから見たグローバル市場については、どちらかと言えば悲観的な見方が多いように思う。米国をはじめ先進国各国はインフレを抑えきれず、利上げの着地点を見通しにくいからである。
しかし、ミクロ面からみて、アップルやサムソン電子など、半導体・電子部品、コンシューマーエレクトロニクス関連メーカーの業績底打ちが見込めさえすれば、その時点で少なくとも景気減速の底、グローバル株価の底も見えてくる。
マクロの相場見通しを行う上でも、アップル、サムソン電子の業績動向、見通しは重要だ。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。楽天証券で「招財進宝!巨大市場をつかめ!今月の中国株5選」を連載するほか、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」も発信中。