「料理が得意」という人なら、旅行者向けに料理教室を開いて稼ぐ方法もある。
インバウンド向け料理教室のマッチングプラットフォーム『airKitchen(エアキッチン)』にホストとして登録している人は国内で約5000人。40~60代の女性が中心で、80代の女性もいるという。エアキッチンの広報・中島優里さんが説明する。
「誰でも登録できます。料理を通じて日本の食や文化を体験してもらい、その体験への対価をいただくというコンセプトなので資格や飲食店営業の免許などは不要。ご自宅のほか、レンタルキッチンや地域の公民館の調理室を利用している人もいて、多い人は週に4~5回の開催で月に50万~60万円を売り上げています」
外国人旅行者のなかにはベジタリアンや、卵や乳製品、動物由来の調理油なども一切口にしないヴィーガン(完全菜食主義者)、イスラム教の教えに則ったハラル食品しか食べないという人も少なくない。
「ところが日本の飲食店では対応してくれるお店が少なく、困っている人は非常に多い。そういう旅行者向けに料理を提供すれば、需要を取り込めると思います」(インバウンドアナリストの宮本大さん)
※女性セブン2023年2月2日号