中央にはブライトリングのアナログ時計が鎮座
今回、ベンテイガに乗ってみようと思ったのは、都内でこの高価なプレミアムなSUVを見かける機会が増えたからです。さらに女性ドライバーがかなりいると言います。以前、女性たちにSUVを選ぶ理由を聞いてみたところ「馬鹿にされない、高い位置から周囲を見渡せる、運転も楽」という意見が多くありました。それに“超高級車”と言うことであれば、さらに路上での存在感は上がり、路上ヒエラルキーの上位に来るのでゆとりのある人たちが選択することは当然だと思います。
ドアを開けて、「Speed」のロゴ、ステッチが施された専用ドライバーズシートに腰を下ろすと、それだけで“上質さ”がヒシヒシと伝わってきます。このシートは手触りの良さだけでなく、体ピタリと吸い付くような感覚があってホールド感も実に快適です。さらに内装の仕様はオーナーに要望に合わせて色々と選択できますが、今回は「スピード」専用コーディネートで、グローブボックスにまで高級なアルカンターラが貼られています。当然ですがフル液晶のメーターパネル、大型タッチパネル式のセンターディスプレイなど、時代の流れに沿ったデジタル化が進められています。
古いベントレーを知っていると「ちょっとなぁ」と感じる人もいるかもしれません。そうした人たちにとっても、押したり引いたりする物理的なスイッチをいい具合にレイアウトしながら、伝統の技や受け継いできた美しさを見せていることで納得がいくはずです。中でも、「ベントレーと言えばブライトリング」と言われる装備があります。ダッシュボードの中央には変わらずブライトリングのアナログ時計が鎮座しています。実はこの時計はオプションなのですが8個のダイヤが文字盤に仕込まれていて55万9520円です。