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「なぜ廃止しないの?」 いまも残る「職場のバレンタイン」文化に女性社員たちから不満の声

なぜ「職場のバレンタイン」はなくならないのか?(イメージ)

なぜ「職場のバレンタイン」はなくならないのか?(イメージ)

 今年もバレンタインシーズンが到来。家族や恋人、意中の人へチョコを贈るイベントとして知られており、近年では自分用のご褒美としてチョコを買う人もいるなど、徐々にそのスタイルは変容しつつあるようだ。一方で、そうした中でも根強く残っているのが「職場のバレンタイン」という風習だ。

 以前より減ってきていることは確かだろうが、まだまだ“女性社員が男性社員にチョコを配る”という文化が残っている会社もある。

男性全員分のチョコ代を“女性から一律徴収”

 メーカーに勤める20代女性・Aさんは、職場のバレンタインについて「憂鬱」だとこぼす。

「本来のバレンタインはプライベートなイベントでしょう? 義理チョコが職場に持ち込まれたのが諸悪の根源ですよね。学生時代は楽しい行事だったのに、働き始めたら憂鬱でしかありません。職場のバレンタインなんてなくなってほしい」(Aさん)

 現在、Aさんが所属する部署は8割が男性で、残った2割の女性がお金を出し合って、男性全員分のチョコを買うのだという。

「なんでも、女性のなかで、あげる人とあげない人が出てくると、『あげない人は気が利かない』みたいな空気になるので、“女性から一律徴収”という制度ができたんだとか。

 女性が少ない職場なので、毎年一人当たりの負担額は3000~4000円ぐらいで、男性一人当たり数百円のものを買うという感じです。で、私みたいな下っ端が買いに行かされるんですけど、男性からではなく女性の先輩から『えーこれ? センスなくない?』とか文句を言われたこともありました。逆に、ちょっとこだわったものを買ったら、今度は男性側にその良さが全く伝わらず、『苦いね』『美味しくない』などと不評を買ったことも(笑)。

 しかもお返しは“職場の飲み会で女性はタダ”という謎の風習です。まあお返しを選ぶのも面倒だし、女性としても何かもらっても困るだろうということから、そういう伝統になっているんでしょうけど、男性一人当たりの負担額と、私たちの負担額がどう考えても合わないような気がします(笑)。もう飲み会なんて行きたくないし、お返しもいらないから家に帰りたい」(Aさん)

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