「独身貴族」という言葉があるが、“時間もお金も自由”である(はずの)独身者の生活を、「羨ましい」と感じる既婚者もいる。一方、独身者の側からしてみれば、その決めつけられたイメージから発せられた言葉に、イライラさせられることもあるようだ。一部既婚者から何気なく言われた言葉に納得がいかないという、独身者たちの本音を集めた。
「お前の給付金で飲もうぜ」と言われ…
IT企業に勤務する20代男性・Aさんは、前職で先輩から言われた“現金10万円の一律給付金”に関する言葉が忘れられない。
「当時、飲食店に勤務していたのですが、職場の先輩から『お前は独身だから、その10万円も全部自分の金だもんなあ。俺なんかヨメに没収されるからな。お前のその金で飲もうぜ』と言われました。正直、何を言っているのか意味がわかりませんでした。冗談でもそんなこと言わないでほしい」(Aさん)
Aさんによると、お世辞にも給料が良いとは言えない職場だったという。そのためか、給付金以外にも、その先輩の“独身者への嫉妬”ともとれる発言はよくあったと振り返る。
「とにかく二言目には、『いいなあ、独身は金があって』と言うんです。休暇で一人旅に出かけた時、ついそのことを口を滑らしたら『いいよな、金があって。俺なんてディズニーランドに行ったら○万円も飛んでいって、旅行どころじゃない』。服や靴にも、いちいち『好きなブランド買えていいよな』と言ってきます。
結婚も子供も、自分の選択の結果なわけじゃないですか。何かを選べば、何かが犠牲になるのは当たり前のことですよね。それが嫌なら、もっと稼ぐしかなくないでしょう? 本気でウザかったです。もし自分が将来結婚しても、独身者を嫉妬するような人にはなりたくないです」(Aさん)