キャッシュレス決済の普及とともに、コロナ禍でネット通販需要も高まり、クレジットカード利用者が増えた。だが持っているだけでは年会費はかかるし、ポイントもうまく活用したい。そのためにはクレカの整理が不可欠。家計のスリム化につなげるクレカ利用の3つの疑問について、カード評論家の岩田昭男さんがQ&A方式で回答する。
Q.契約解除のタイミングはいつがベスト?
A.やめたいときがやめどき。
クレカには有効期限が書かれており、たとえば2023年5月までであれば、1か月前の4月中に解約すれば翌年の年会費はかからない。
「ただ、気がついたときには、すでに年会費が引き落としされていたということもあります。そのカードを使う予定がなければ、すぐに解約した方がいいでしょう。もったいないとずるずる持っていると、すぐに1年が経ってしまい、また年会費を払うことになりかねないので注意しましょう」(岩田さん・以下同)
Q.年会費が永久的に無料のクレカはあるの?
A.ある。ゴールドカードにも条件付きで年会費が無料になるものがある。
年会費無料に飛びついて入会したものの、実は翌年から年会費が発生し、がっかりした経験はないだろうか。
「最近は、年会費無料をうたっているクレカもたくさん登場しています。目安は利用規約に『永年無料』と書かれているもの。これは、ある一定の条件を満たせば、これからずっと先も年会費無料というものです。一定の条件はさまざまですが、中には1回でも使えばずっと年会費無料になるものもあります」
年会費が高いイメージがあるゴールドカードも、一定の利用金額を超えれば年会費がずっと無料になるものもあるという。
「たとえば『イオンゴールドカード』は、年間50万円以上利用すれば年会費は無料。『年間50万円』と聞くとハードルが高いように思えますが、食材や日用品を買えば、あっという間にクリアできます。空港ラウンジが利用できるなど、ゴールドカード特有のサービスが受けられます。
このように条件を満たせば、永年無料のカードはほかにもあります。いま持っているクレカの利用規約を読んで、さまざまな特典が受けられ、なおかつ永年無料のものであれば、メインかサブとして使うのもいいですね」