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配当株投資を成功させる銘柄選びのポイント 達人が注目する「4業種」と共通するビジネスモデル

4業種の中で最も利益を上げている企業を探す

 まず第1段階の絞り込みは、この4業種から選ぶのがいいと思います。新規参入が難しい4業種の中でも、とくに「稼ぐチカラ」のある企業を選ぶ基準は、極めてわかりやすいと思います。その業界の中から、最も利益を上げている企業を選べばいいのです。参入障壁が高い4業種のラインナップは、次のようになります。

【1】「銀行・金融」
第1位 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
第2位 三井住友フィナンシャルグループ(8316)

【2】「商社」
第1位 三菱商事(8058)
第2位 伊藤忠商事(8001)

【3】「保険」
第1位 東京海上ホールディングス(8766)

【4】「通信キャリア」
第1位 NTT(日本電信電話・9432)
第2位 KDDI(9433)
第3位 ソフトバンク(9434)

「銀行・金融」と「商社」は、業界の第1位と第2位が圧倒的な存在感を示していますが、「保険」は東京海上ホールディングスがダントツの「一強」状態にありますから、第1位の1社だけを選びました。

「通信キャリア」は、3社が熾烈な競争を繰り広げて混戦状態が続いているため、第3位まで視野に入れる必要があります。

 企業名の下にある4ケタの数字は、証券コードと呼ばれるもので、似たような名前の企業との混同を避ける目的で各企業に割り振られた識別番号です。ここにあげた企業は、日本人ならば誰もが名前を知っているような大企業ばかりであり、いわゆる「大型株」といわれるものです。

 有名な大企業だから、安定的に稼げるわけではなく、安定的に稼ぐチカラがあるからこそ、有名な大企業になっているのです。参入障壁が高い4業種の中から、最も利益を上げている企業を選ぶ。これが配当株投資を成功に導くための、王道の道筋だと考えます。

 銀行・金融の三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループ、商社の三菱商事と伊藤忠商事が象徴的ですが、その業界で第1位や第2位の地位を占めている企業には、それなりの理由があります。その業界のトップ企業には圧倒的な強みがあり、第2位の企業にはトップを追いかけるだけの実力があるということです。

 これから配当株投資を始めるのであれば、その業界の第1位と第2位の企業の株を集中的に買い続けるだけでいいと思います。何か思い入れがあったり、特別に好きな企業でもなければ、無理して第3位以下の企業まで手を広げる必要はありません。

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