このようにいくつもの魅力に溢れた新型プリウス、人気が集中する理由も理解できました。燃費だけでなく、トータルで考えても、まだまだBEVだけで車社会を賄うのは非現実的。そんな現実を考えてもまだ「プリウスはもうエコではない」と言えるでしょうか? こういうことを言うと「反BEVですか?」と聞かれます。そんなときは「いえ、反BEVでも、もちろん反エンジンでもありません。反CO2です」と答えます。だからプリウス、実に頼りになる存在だと思います。
【トヨタ・プリウス】
価格:370万円(Z・FF/税込み)
全長×全幅×全高=4,600×1,780×1,430mm
最小回転半径:5.4m
最低地上高:150mm
車重:1,420kg
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:FF
エンジン:直列4気筒 1,986cc
最高出力:112kW(152PS)/6,000rpm
最大トルク:188Nm(19.2kgf・m)/4,400~5,200rpm
フロントモーター:交流同期電動機
最高出力:83kW(113PS)
最大トルク:206Nm(21.0kgf・m)
燃費:28.6km/L(WLTPモード)
【プロフィール】
佐藤篤司(さとう・あつし)/自動車ライター。男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。