マスク生活が終わりに近づき自分の顔と向き合うように
IT企業に勤務する40代男性・Bさんもまた、男性用化粧品を「遠い世界のものだと思っていた」が、最近になり、コスメデビューをした。
「マスクを着けていた時、肌がかゆくなるという話を妻にしたら、肌をケアするための男性用のBBクリームをプレゼントされました。最初はつけ忘れたり、習慣になるまでには時間がかかりました。でも、つけてみたら調子がいいのを実感。それをきっかけにコスメへの興味が出て、最近、眉の形を整えようと思ってアイブロウを買いました。
僕は高校生ぐらいの頃、眉を抜きすぎて、少し足りないぐらいなんですよね。そのせいか、怖いと言われがちだったのですが、眉を描くようになると、『なんかイメージが変わった』と言われました。ちょっとしたメイクで印象はこんなに変わるんだと驚いています」(Bさん)
フリーランスデザイナーの40代男性・Cさんは、野外でマスクを取る機会が増えたことで、素顔が気になり始め、コスメや美容に関心をもつようになった。
「マスク生活の間、正直ひげに関してはズボラになり、伸ばしっぱなしのことも多くありました。でも、そろそろマスクをとってもいい生活になりそうじゃないですか。そう思って、久しぶりに自分の顔ときちんと向き合うと、ひげだけじゃなく、肌も気になるようになって……。とりあえず、『これ1本あればいい』というオールインワンジェルを買って使っています。今は、メンズコスメも手に取りやすくなったので、これからいろいろ研究したいと思います」(Cさん)
若い世代を中心に、男性のコスメ使用も違和感なくなりつつある昨今。これまで「縁がない」と思っていたおじさん男性たちにも、徐々に受け入れられ始めているようだ。(了)