口腔ケアを意識して、職場でも昼食後に歯磨きをするという人は少なくないだろう。もちろん歯磨きは虫歯や歯周病のリスクを抑える意味で重要なことだが、“おうちルール”を職場に適用してしまい、知らず知らずのうちに周囲をドン引きさせているケースもあるようだ。“職場での歯磨き”に悩まされる人たちに、話を聞いた。
給湯室で歯磨きは衛生面で気になる
メーカー勤務の30代男性・Aさんは、同僚男性が給湯室で歯を磨いていることが気になって仕方がないという。
「給湯室は共有のキッチン。お茶を作ったり、お弁当箱や食器を洗ったり、人の出入りがそれなりにある共有スペースなのに、そこを独占するように堂々と歯磨きしているんです。家では流しで歯磨きしているんだろうなと思いますが、ここは職場ですよ。
豪快なうがいの後は決まってシンクがびしょびしょで、人の唾液が生々しく飛び散っているかと思うと、正直気持ち悪いです。時々流れなかった歯磨き粉が、シンクにこびりついていることも。口をゆすぐ音が聞こえるのも不快です」
とはいえ、その同僚男性には本音をぶつけられずにいるAさん。給湯室での歯磨きについて、怒りを覚えてしまうという。
「歯磨きは“吐き出す行為”なので、口に入れるものを扱う給湯室ではなく、トイレの洗面台ですべきです。歯磨きのやり方ひとつで、自分のことしか考えられないヤツなんだなということが透けて見える」(Aさん)