現在パチンコ業界やファンの間で話題となっているのが、現行のパチンコ機よりも高い出玉性能を実現する「ラッキートリガー」。一体どんなものなのだろうか。
2023年6月にパチンコ機の出玉性能に関する内規が改正され、新たに搭載可能となった「ラッキートリガー」機能を有するパチンコ機は、早ければ来年3月からホールデビューする見込みだ。すでに12月11日にはコナミアミューズメントが、『ぱちんこGI優駿倶楽部2 ラッキートリガーver』の導入を発表している。サミーも同機能搭載機の第1弾として『P北斗の拳 強敵 LT』を導入予定だ。
もともとパチンコ機では、RUSH(大当たりが連続して続く状態)中の期待獲得出玉を制限する“総量規制”というものがある。
現在のパチンコ機での総量規制は、初回大当たりの出玉をのぞき、期待獲得出玉数で6400個未満となっている。それが、「ラッキートリガー」と呼ばれる状態に限り、初回大当たりの出玉をのぞいて、期待獲得出玉数が9600個未満となるのだ。パチンコに詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が、徐々に明らかになっているそのスペックについて解説する。
「パチンコ機全体の総量規制が6400個から9600個に引き上げられるということではありません。通常のRUSHについては6400個のままで、総量規制9600個の“ラッキートリガー”と呼ばれる“別のRUSH”を搭載できるようになったということです。
現在も期待獲得出玉の異なる複数のRUSHを搭載している機種はありますが、その場合はいずれも総量規制6400個以内の出玉性能です。ラッキートリガー搭載機の場合は、“総量規制6400個の通常RUSH”と“総量規制9600個のラッキートリガー”が別々に搭載されるという形です」(藤井氏、以下「」内同)
ラッキートリガーが搭載されるのは、通常時の大当たり確率が1/200以下の“ライトミドル”や“甘デジ“と呼ばれる機種になりそうだという。
「ラッキートリガー搭載の条件は具体的に公表されていないのですが、ライトミドルや甘デジでないと、ラッキートリガーの機能を活かせない仕様になっているとのことです」