吉田みく「誰にだって言い分があります」

「体重は落ちてもお財布が冷え込む…」コンビニ飯で低糖質ダイエットに励む30代男性の悩み 「予算内で満腹感を得る」ことの難しさ

コンビニの惣菜や弁当にも健康志向の波が(イメージ)

コンビニの惣菜や弁当にも健康志向の波が(イメージ)

 ご飯やパン、麺類などの炭水化物の摂取を控える「糖質制限食」が話題になって久しい。近年は「低糖質」「糖質0」を謳う食料品やビール飲料などの商品が増え、健康志向の食品ジャンルの一角を占めるまでになった。マーケティング調査を手掛ける富士経済によると、保健機能食品と、「○○オフ」や「○○ゼロ」、「減塩」といった健康志向の表示を行う食品類を合わせた「ウェルネス食品」の市場規模は、2022年に3兆7480億円に達しており、その後も拡大基調が見込まれているという。

 その波は、コンビニエンスストアにも押し寄せている。惣菜パンや弁当などのいわゆる日配品にも「糖質オフ」などの健康志向を掲げる商品が増えてきた。それらはどんなニーズで買われているのか。フリーライターの吉田みく氏が、コンビニで「低糖質」商品をよく買うという30代男性に話を聞いた。

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 都内在住の会社員・タカヒロさん(仮名、38歳)は、昨年の健康診断で医師から生活習慣の改善を勧められたことでダイエットを決意。しかし、正月休み中に食べすぎてしまい、体重が増加。年明け以降は運動や食事習慣の改善にそれまで以上に励んでいるという。

「健康診断で体重増加を指摘されたことがきっかけでダイエットを決意しました。休日にはランニングで体を動かし、食事も食べすぎに注意し、外食や食料品を購入するときはカロリーや糖質の低いものを選ぶ生活を心がけています。今はコンビニでダイエットメニューが揃うので、ありがたいですね」(タカヒロさん、以下同)

 最近、コンビニでは健康志向の高い人に向けた“カロリーオフ”や“低糖質”などを謳う商品が注目を集めている。乾麺や菓子などがある大手メーカーの製品以外にも、「糖質0g」や低カロリーが売りのサラダチキンなどプライベートブランドの惣菜や弁当・パンがあるほか、体脂肪を減らす効果のあるお茶などが売られており、ラインナップは幅広い。タンパク質の効率的な摂取を意識したプロテイン入りヨーグルトもある。これらは価格は割高に感じられるものの、味が良くて飽きが来ず、筆者もダイエット中にはよく利用した。

 平日のランチは主にコンビニで済ませるというタカヒロさん。順調に体重は落ちてきているものの、「お財布が冷え込んできている」と嘆いていた。

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