ロサンゼルス・ドジャースで大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、違法賭博に手を染めていたことが発覚しチームを解雇された。水原氏は大谷の口座から送金する形で450万ドル(約6億8000万円)の借金を返済、チームメイトに対し「自分はギャンブル依存症だ」と告白したという。
7億円もの巨額な負債を抱えるのはレアなケースだとしても、競馬やボートレースなどの公営競技やパチンコ・パチスロで借金を抱え、自分ではどうにもできなくなってしまうケースは少なくない。
「まだ借りられるから、それでパチンコを打てる」
20代後半のころにパチンコにハマり、多額の借金を抱えた経験があるという会社員・Aさん(40代男性)が振り返る。
「専門学校時代からパチンコやパチスロをやるようになり、それから20代後半まで暇さえあればパチンコ店に行っていました。1日に10万円以上負けることは珍しくなく、逆にそれぐらい勝つこともありました。とはいっても、トータルでは余裕で負けています」(Aさん・以下同)
学生時代はバイト代を使ってパチンコを打っていたAさん。その頃借金はなかったというが、就職してから消費者金融を利用するようになった。
「就職して1年目の冬、給料をパチンコで使い切ってしまったんです。生活ができないということで消費者金融に駆け込み、借金をするようになりました」
1回借りてしまうと、その後は一気にハードルが下がってしまい、頻繁に借金をするようになったAさん。複数の消費者金融を利用するようになる。
「最大で4社の消費者金融を同時に利用していました。限度額まで借りていたところもあります。よくないことなんですが、限度額いっぱいまでが“自分の貯金”という感覚になっていたのは事実。お金がなくなっても、『まだ借りられるから、それでパチンコを打てる』という感じで、借りていました。それで、気づいたら250万円くらいの借金になっていたんです」