銭湯で子連れで混浴できる年齢を多くの自治体が9歳までと規定していたが、「6歳まで」に引き下げる動きが各地で広がっている。混浴可能な年齢に注目が集まるのは、たとえ年齢規定を満たしていても違和感を覚える人たちがいるからだろう。なかには、父親が男湯にいるにもかかわらず、母親が女湯に男児を連れてくるケースもあり、疑問視する声も上がっている。入浴施設の女性利用者や女児を持つ親、そして現場のリアルな声を聞いた。
父親は男湯にいるのになぜ母親と女湯に?
金融機関勤務の20代女性・Aさんは、入浴施設や宿泊施設でのお風呂を楽しみにしているが、女湯で男の子を何度か見かけたことがあると話す。
「男の子のお母さんなら、女湯に男の子がいてもそれほど気にしないでしょうが、あるとき別の親子連れが同年齢ぐらいの女の子と一緒に入ってきて、気まずくないのかな、とちょっとざわざわしました。シングルマザーなのかなとか、お世話が必要なのかなとかいろいろ思ったけど、後で、女湯にいた親子が、男湯から出てきた父親と合流しているのを見て、なぜわざわざ女湯に連れてくるのかと聞きたい気持ちにはなりましたね」
異性に遭遇する女の子の気持ちも考えて
小学生の女児を持つメーカー勤務の30代女性・Bさんは、「女湯に男の子を連れてこないで、家族風呂に入ってほしい」と言う。
「男の子を持つ母親は女の子の気持ちを考えてほしいです。娘が小さい頃、女湯に同級生くらいの男の子が入ってきたことがあって、怯えてしまい、お風呂どころじゃなかったことがあります。
母親からすれば、心配で一緒に入りたいという気持ちもあるのはわかります。ただ、その裏で、お風呂で異性に遭遇し、衝撃や恥ずかしさを感じる子もいることを考えてほしいです」(Bさん)