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SNS総フォロワー10万超の投資家バクさんが厳選!高配当株投資に最適の「安定感のある王道銘柄」5選

投資家バクさんが自身の投資遍歴を振り返り、高配当株投資の魅力を語る(SNSアイコンより)

投資家バクさんが自身の投資遍歴を振り返り、高配当株投資の魅力を語る(SNSアイコンより)

 新NISAのスタートで投資に注目が集まる一方、日経平均株価は3月に4万円台をつけた後は伸び悩む展開が続いている。保有銘柄の株価が下がるとどうしても気になってしまうが、高配当株投資のわかりやすい解説でXやInstagram、YouTubeのフォロワーを急増させ、SNS総フォロワー数10万超となっている投資家バクさんは、「株価が下がっても冷静でいられる投資」を実践しているという。そうした投資法にどのように辿り着いたのか。投資家バクさんに聞いた。

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 私が株式投資を始めたのはいまから10年ほど前。IT企業のサラリーマンでしたが、連日の深夜残業、休日出勤も当たり前の労働環境で、一刻も早く“億り人”になって抜け出したいという思いから、株式投資を始めました。

 ただ当時は企業の分析もせず、周りがいいという銘柄に飛びつく“ギャンブル”的な投資ばかり。高値で買っては半値まで下がるような失敗の繰り返しでした。一攫千金を狙ってFX(外国為替証拠金取引)や暗号資産(仮想通貨)などにも手を広げましたが、成功するわけもなく、7年間で1000万円近くまで損失が膨らみました。

「年100万円の配当収入」に4年で到達

 幸い仕事はしていたのでどうにか生活できましたが、もう投資はこりごり。そう思っていた2020年春、転職とコロナショックが重なり、在宅勤務をしていた時のことでした。投資系のYouTubeで「インデックス投資」が王道であるという話が出てきたんです。お恥ずかしい話、そこで初めて投資の基本を学びました。いまや新NISAで大人気となっている「オルカン=eMaxis Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」といったインデックス投資信託の積み立て投資をしていれば年7%くらいのリターンが期待できると知った。

 ただ、「インデックス投資」だけでは面白みがない。コツコツ資産形成できるといっても、豊かになれるのは「未来」の話。すぐには投資の効果を実感しづらいですよね。まとまったお金を手にしても、若い頃と年老いてからとではその価値が違う。高齢でお金があると老後の安心感は得られたとしても、心身の衰えもあってやりたいことが実現できなかったり、お金を使い切れずに亡くなってしまったりすることだってある。同じ金額でもより大きな価値を生むのは若い頃でしょう。

 そこで、いまの生活を豊かにするために、株を保有するだけで年に1、2回、配当金がもらえる「高配当株投資」に注目したんです。将来に備えた資産形成のために「インデックス投資」をしつつ、いまを豊かにできる「高配当株投資」を組み合わせて、いわば“二刀流”の投資を始めたわけです。

 現在は、高配当目当てで50銘柄ほど保有し、年間100万円ほどの配当収入を得ています。それ以外にも、サラリーマンとしての収入、副業のYouTuberなどの収入など、複数の収入源を持てるようになり、円安をさほど気にせずに今年もエジプトやギリシャなどへ海外旅行に出かけられています。

日経平均の急落にも動じないで済む

 株式投資といえば、値上がりした時の売却益による「キャピタルゲイン」狙いが一般的ですが、株価というのはどうしても不安定で、下がった時のダメージが大きい。それに対し、株を持っているだけでもらえる配当金による「インカムゲイン」は安定的に入ってくる。そうなると、株価の上下動はあまり気にしなくてよくて、配当金をもらい続けられればいい。たとえ投資先の企業の株価が下がっても、配当金さえ出してもらえれば儲けられる投資手法なのです。

 6月17日には日経平均株価が一時800円超も下落して不安になる人も多かったと思いますが、むしろ株価が下がれば配当利回り(株価に対する配当金の利回り)は上がりますから、そこは「買い時」にもなる。株価の下落局面でも冷静にいられるというのは精神的なメリットといえるでしょう。

 とはいえ、「高配当株投資」は決して万能ではありません。配当利回りはせいぜい年に5~6%ですから、単純に資産を増やすにはインデックス投資のほうが効率がいい。配当金はあくまでいまの生活を豊かにするためのものなので、将来の資産形成には向かないでしょう。

 また、配当利回りの数字だけで高い銘柄を選ぶと、一時的に配当金が多かっただけで、将来的には減配や無配になるリスクもある。それよりも長年にわたって業績がよく、安定的な配当を出し続けられる優秀な企業を選ぶ「目利き」が必要になってきます。

銘柄選びは、業種やセクターを分散

 高配当株投資の銘柄選びでは、これまで長年にわたって配当を減らさなかった実績を持つ企業はもちろん、今後も配当を減らさないと積極的な株主還元策を打ち出している企業も候補になります。たとえ業績が落ち込んでも配当を減らすリスクが極めて少ないからです。

 もちろん、いまは安定的に思える企業でも、思わぬ大災害や不祥事などによって落ち込む可能性もゼロではない。たとえば、かつて高配当株の代表格だった東京電力が2011年の原発事故によって無配転落したように、優秀な企業に見えるからといって一極集中させるのもよくない。たとえば、銀行や商社などと業種やセクターを分散させて、不測の事態にも備えておくことが、より安定感を増すことにつながると思います。

 昨年来、東証はPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄に是正を迫り、増配や自社株買いなど株主還元策を強化する企業が増えています。これを好機ととらえれば、高配当株投資で選びたい有力候補はいくつもあります。そのためには、ぜひご自身の目で分析して、安定的な配当がもらい続けられる企業を見つけ出してほしいと思います。

投資家バクさん厳選「安定した高配当が期待できる王道銘柄」5選

投資家バクさん厳選「安定した高配当が期待できる王道銘柄」5選

 最終的な銘柄選びはご自身の判断とはいえ、高配当株投資に適した、より安定感のある王道5銘柄を別表で紹介しました。いずれも安定的な高配当が期待でき、かつ時価総額の大きな大型株です。銀行、リース、通信、保険、商社と各セクターの代表的銘柄といえます。これら異なる業界を組み合わせて「コア」となるポートフォリオを組んでおけば、少なくとも年3~4%の配当利回りが期待できて、不測の事態にも備えられるのではないでしょうか。

■〈【投資家バクさんが厳選】高配当株投資で狙いたい「半導体関連のお宝株」5選 最低投資額20万円で買いやすい銘柄も〉はこちら

【プロフィール】
投資家バク(とうしかばく):20代の頃はギャンブル投資で数百万円を失うも、現在は高配当・インデックス投資を学び、資産拡大中。ポートフォリオや家計収支をブログやSNSで公開。YouTubeチャンネル「【投資家バク】高配当・増配株で目指せFIRE」のチャンネル登録者数は約8.5万人。【Xアカウント】@Toushi_Baku

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