株価が10倍になる銘柄「テンバガー」をどう探せばよいのだろうか。投資家VTuberで億り人のはっしゃん氏は「はっしゃん式理論株価」と「ハイプ・サイクル」を駆使するという。はっしゃん氏がテンバガー探しの秘訣を紹介する。
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私の基本戦略は、割安な成長株で株価10倍を狙うこと。そのために「はっしゃん式理論株価」というものを考案しました。
まず、各銘柄の資産価値と事業価値から市場リスクを引いて、本来あるべき理論株価を算出します。この理論株価と実際の株価を照らし合わせて割安かどうか判断します。これをすべて理解しようとすると初心者には少し荷が重いかもしれないので、私が監修する「株Biz」の「理論株価Web」を参考にしていただくといいでしょう。
次に株価の「ハイプ・サイクル」を見ます。これは成長株の値動きを【1】黎明期→【2】流行期(過度な期待で株価急騰)→【3】幻滅期→【4】回復期(または成長倒れ期)→【5】安定期→【6】衰退期、というサイクルで考えます。
【1】黎明期から【2】流行期では株価10倍になるケースは少なくないですが、【3】幻滅期で10分の1ほどまで落ち込んでしまうことがよくあります。さらに、そこから長期的に【4】回復期に向かうのが理想的です。
【1】黎明期に仕込んで【2】流行期で株価10倍を狙えるといいですが、その時期はそう長いわけではなく、なかなか難しい。そこで今回は、【3】幻滅期にあると考えられる銘柄を中心にピックアップしました。株価は大きく下がっていますが、業績も伸びていて順調だから【4】回復期に向かう可能性が高く、長期的な株価上昇が期待できる銘柄です。
(以下、図表で《はっしゃん氏が注目する“いま仕込みたい株”5選》を紹介)