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2020年以降の社会の激変・大変革は相互に連関している 「政官財の既存のピラミッド構造が崩壊」「現行の金融システムは限界を迎えリセットされる」

消費の落ち込みは街を見れば一目瞭然(写真は4月17日の銀座。時事通信フォト)

2020年から予想だにしない出来事が次々と(2020年緊急事態宣言下の銀座/時事通信フォト)

 これから訪れるであろう社会の大変革や金融リセットなどを総称して、不動産コンサルタントの長嶋修氏は「グレートリセット」と名付けているが、来るグレートリセット後の不透明で不確実な社会に、私たちはどう対応し、生きていけばよいのか。長嶋氏の新刊『グレートリセット後の世界をどう生きるか』(小学館新書)から、2020年以降の社会経済の激変の連関について解説する。

YouTubeで言及した将来予測のポイント

 元号が「平成」から「令和」へと変わった2019年から本格スタートした筆者のYouTube『長嶋修の日本と世界の未来を読む』では、次のような予測を立ててきました。主要なポイントを箇条書きでざっくりとご紹介していきましょう。

「2020年以降、怒濤の社会変革が始まる」
「現在は春夏秋冬で言えば冬にあたり、春を迎えるためのみそぎ期間であり、準備期間である」
「社会的な混乱・混沌期には、天災地変なども重なる」
「今回の社会の大変革は数十年、数百年どころではなく、千年単位の大変革かもしれない」
「政官財はもちろん、宗教団体、スポーツ界、芸能界など、ありとあらゆる既存のピラミッド構造が崩壊し、のちに新しい価値観体系が立ち上がる」
「旧来型の、ありとあらゆるピラミッド構造や価値観体系が崩壊・溶解・消失した後、新しい体制と価値観を備えた新時代がやってくる。新体制は2030年ごろにはすっかり定着している」
「したがって私たち一人ひとりの価値観や生き方もすっかり変貌している」

 その具体的な内容を挙げていくと、次のようになります。

「原発・リニア・オリンピック・IR(統合型リゾート)といった大きなイベントがことごとくできなくなるか、やりにくくなる」
「現行の金融システムは根本的な欠陥を抱えており、すでに賞味期限切れを迎えている。したがって金融リセットが行われるが、その前に最後の花火としてのバブルが発生する」
「金融リセットの前哨戦では株・不動産をはじめ、ありとあらゆる資産の価格が上がるが、それは資産価格上昇というより円やドルなど通貨価値の相対的な下落を表す」
「円高なのにドル高、となれば、日本独歩高の1990年型のバブルが発生する可能性がある」
「金融リセットにはマイルドシナリオとドラスティックシナリオの2通りがある。ドル基軸通貨体制が崩壊し、新金融システムがスタート」
「新金融システムの下では、ベーシックインカム的な制度が導入される」

 また、時代の変化を表す抽象的・象徴的なキーワードとして、次のようなことを挙げています。

「西洋の時代から東洋の時代へ」
「大きいものから小さいものへ」
「重いものから軽いものへ」
「マクロからミクロへ」
「見えるものから見えないものへ」
「物質から精神へ」

 YouTube上ではこのような発信を「もしかするとトンデモ予測に聞こえるかもしれないなあ」と思いながら行ってきました。

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