投資にも向き・不向きがある。優良な高配当株・増配株を長期間保有する「ぐうたら投資」でコツコツと資産を増やし、億り人となったおけいどん(桶井 道)氏も「私のように鈍くさい人・めんどうくさがりの人が手を出してはいけない投資がある」と戒める。
それら注意すべき投資と共に、おけいどん氏が実践する「ぐうたら投資」のメリットをおけいどん氏の新刊『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』から紹介する。
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めんどうくさがりの人がやってはいけない投資
ひょっとしたら、皆さんのなかには「投資はかっこよくやるものだ」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。そんなことはないです。モニター画面を何台も並べて常にマーケットに張り付く必要や、チャートを見続ける必要などありません。
もちろん、投資家のなかには、雇用統計、CPI(消費者物価指数)といった経済指標を精査する投資家もいます。四半期決算やIRリリース(投資家向け広報)が発表されるたびにチェックしている人もいます。しかも、『会社四季報』は、日本株版が四半期ごと、米国株版が半年ごとに出版されます。すべて細かく確認し、株価への影響を予想し、頻繁な売買を繰り返す。株価を見て一喜一憂する。
どうでしょう。聞いただけで嫌になりませんか? 後述しますが、「ぐうたら投資」はこうした頻繁なデータ分析は、一切必要ありません! それでも疑う方には、逆に問います。投資初級者~中級者がこれらをプロより早く精査し、プロより先に判断し、プロより先に株式を売買する。そんなことできますか?
無理です! (目には見えないですが)プロ相手にがっぷり四つに組み「はっけよい のこった のこった」と相撲を取ろうとしても、「はっけよい すべった すべった」とひとり相撲になるのがオチです(笑)。だから、プロと同じ土俵に上がるのはやめておきましょう。
そもそも、個別株投資は頻繁に売買しなくてはいけないということはありません。「ぐうたら投資」はそこまでのリソースを必要としないのです。