日経平均株価「再びの4万円超え」はいつになるか
日本の上場企業の「決算ラッシュ」の時期が過ぎた。昨年8月以降、レンジ相場で推移している日経平均株価は、一連の決算を受けてどのような値動きをしていくのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが、今後の日本の株式市場の動向について、EPS(1株あたり利益)やPER(株価収益率)に注目して読み解く。
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日本の決算発表がピークを終えました。8月以降、一定の横ばいレンジで推移している日経平均株価は、この決算を受けて上昇トレンドに入る可能性が高まったのでしょうか。決算結果を確認しながら見ていきましょう。
日経平均のEPSは昨年末より3%増
日経平均株価の決算動向を確認する指標として、EPS(1株あたり利益)の変化を見ていきます。
2024年12月30日時点の日経平均のEPSは2471.78円でした。決算ラッシュを終えた2月14日時点のEPSは2547.13円となり、+75.35円(+3.04%)の増加です。
この増加は、第3四半期の決算発表で多くの企業が上方修正や自社株買いを発表したことが要因と考えられます。2月14日の終値(39149.43円)から算出される日経平均のPERは15.37倍です。では、PER15.37倍とはどのような水準なのでしょうか。