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ライフ
2億稼いだ兼業投資家・東山一悟氏

【一発でわかるお金持ちの定義】同じ資産2400万円でも「30代で年収400万円」と「50代で年収1000万円」とで評価が異なる「蓄財優等生」を導き出す方程式

「蓄財優等生」とはどんな人たちか(イメージ)

「蓄財優等生」とはどんな人たちか(イメージ)

 コロナ禍以降の株式市場の盛り上がりで、1億円以上の資産を持つ“億り人”も多く誕生した。そうした億り人たちは、どんな人たちでどういった生活を送っているのか。

 現在、資産収入と労働収入で生活する“サイドFIRE生活”を実践中の東山一悟氏も、投資で資産2億円超を築いた億り人のひとり。東山氏は「億り人には、意外と地味な生活をしている人が多い」という。

 自身の娘のためにこれまでの投資や資産形成の経験、生きるために必要な知識を記した東山氏の著書『投資で2億稼いだ社畜のぼくが15歳の娘に伝えたい29の真実』より一部抜粋・再構成して、億り人の生活実態やお金持ちの定義について紹介する。

意外と地味な生活をしている人も多い億り人

 億り人とはどういう人たちなのか。

 ぱっと思いつくのは地主や大企業の幹部、医師や弁護士といった華やかな職業のエリートだろう。

 でも、最近はぼくのようにごく普通のサラリーマンが地道に積立投資をしてきて、その果実を享受するケースも増えてきたという。特に2023年、2024年は円安株高が続いたから、国際分散投資をしていて億り人になったとの報告を、SNSで結構、見かける。

 ぼくを含め堅実におカネを増やした億り人には、意外と地味な生活をしている人が多い。

 富裕層というと都心のタワマンに住んで、高級ブランドに身を包み、ポルシェやフェラーリなど高級外車を乗りまわし、高級レストランでワイングラスを片手に贅沢三昧といったイメージがあるのではないか。

 しかし、必ずしもそうではない。

 野村証券で長年個人投資家の相談に乗り、定年退職後は経済コラムニストとして活躍した大江英樹さんは『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』(朝日新書)という本を出している。大江さんは温厚かつ非常にクレバーな人で、ぼくも何度も会って教えられることが多かったのだけれど、残念ながら2024年1月に亡くなってしまった。今こそ大江さんの新著が期待されるのに残念でならない。

『となりの億り人』によると、大江さんがこれまで相談に乗った3万人の経験や、本のために取材した4人のサラリーマンの億り人を見ると、そういった贅沢はしておらず、端的にいうと「ユニクロを着て、ヴィッツに乗り、普通のマンションに暮らす」そうだ。

 なぜなら、贅沢をすれば支出に際限がなくなるからだ。

次のページ:アメリカの億万長者たちにも共通する「質素な暮らし」
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