夏休みに入って心配なのが、留守中の空き巣。警視庁によると、平成30年の住宅侵入の窃盗では、「窓からの侵入」が56.8%。うち、中・高層住宅では、「無施錠の窓において」が9割強。また、この時期は子供に関する犯罪も急増する。被害はどのように防いだらいいのだろうか。
まず、以下の問いに答えてみてほしい。
【Q】オートロックなら留守でも安心?
【Q】面識のある人なら、子供を任せて大丈夫?
【Q】2階以上の小窓なら、無施錠でも心配ない?
【Q】賑やかな場所なら、子供と離れても安全?
【Q】帰省は近所の人には内緒で行く?
【Q】日が暮れる前に帰れば不審者に遭遇しない?
答えは…
【A】すべてNo。
出かける機会の増える夏は、犯罪が急増する季節でもある。防犯アドバイザーの京師美佳さんが指摘する。
「特に、空き巣と無縁な印象の高層マンションは、油断して無施錠の家が多く、被害が多発しています。オートロックでも、ドアが閉まる前なら侵入可能。マンション内の住人が犯人という事件もありました。防犯対策をした上で、留守中に異変があれば連絡をしてもらえるよう隣人に頼むのも大切。ふだんから挨拶などをして関係を築いていれば、頼みやすいですね」
子供が巻き込まれる事件は、顔見知りによるものや日中に起こることが増えている。
「公園で、大勢で遊んでいる時に男性に話しかけられて親しくなり、ひとりになった隙に誘拐される事件もありました。商業施設などは犯人が人混みに紛れて逃げやすいので油断は禁物です」(京師さん)
楽しい夏休みを過ごすためにも、しっかりと対策しておく必要があるだろう。
※女性セブン2019年8月15日号