現在、群雄割拠の焼き肉業界の中で、急速に勢いを増しているのが、テーブルオーダーバイキングスタイルの全国チェーン『焼肉きんぐ』だ。2007年に1号店をオープンしてから約12年で220店舗以上に拡大。店舗数では、『安楽亭』を抜いて『牛角』に次ぐ、業界2位に躍り出ている。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏は、こう説明する。
「焼肉きんぐはファミリー向けの郊外型焼肉チェーン。店舗はゆったりしていて、テーブルも6人座れるくらいの大きめなものが多いです。3世代の家族などでも気軽に入店できるスタイルです」
アラカルトでメニューを注文することもできるが、メインとなるのは食べ放題メニューだ。2680円(税別、以下同)の「58品コース」、2980円の「きんぐコース」、3980円の「プレミアムコース」の3種類があり、幼稚園児以下の子供は無料、小学生は半額、60歳以上は500円引きとなる。ドリンクは別で、ソフトドリンク飲み放題は390円、ソフトドリンク&アルコール飲み放題が1380円となっている。それぞれ制限時間は100分だ。
「大きな特徴は、注文がタッチパネル式であること。焼肉バイキングというと、テーブルから離れて肉を取りに行くスタイルが多いのですが、焼肉きんぐは回転寿司チェーンやカラオケボックスのように、タッチパネルですべてのオーダーが可能なので、ラク。気兼ねなく沢山頼めるし、残り時間も表示されるので、ペース配分を計算することもできる。とても便利です」(小浦氏)
焼肉きんぐの4大名物は食べごたえ十分
そんな焼肉きんぐに友人とよく行くというのは20代の男性会社員Aさん。いつも注文するのは『きんぐコース』だという。『きんぐコース』では、『きんぐカルビ』、『ダイヤモンド上カルビ』、『鬼厚ガリバタ上ロース』、『ドラゴンハラミ一本焼』という“4大名物”が食べ放題メニューに入っている。