料理は愛情が大切だ。レトルトや冷凍食品を使うなんてもってのほか――。そんな主張をする人もいるが、「手抜きしてウマけりゃいいじゃん」と述べるのはこの18年、旅行や出張時以外は毎日自炊をしているというネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏がその一例として、「ちょっとした工夫」で本格派“風”四川麻婆豆腐を短時間で作る方法を紹介する。
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麻婆豆腐、本当にご飯に合いますよね。私は大きめのプレートにタイ米を左半分に乗せ、右側に麻婆豆腐を乗せ、目玉焼きとともに食べます。東南アジア風に右手にスプーン、左手にフォークを持ち食べ進めます。
普段は甜麺醤、豆板醤、味噌、ガラスープの顆粒で作ったスープ、とろみをつける粉などで味をつけるのですが、これらのバランスを考えるのは慣れていないと意外と難しいもの。というわけで、今回は味の素Cook Doのレトルト四川風麻婆豆腐の素を使ってしまいます。
これで味付けをするのですが、本格派“風”にする最大にして容易な方法が「本当にウマい花椒(ホアジャオ)」を最後に入れ、鍋全体をかき混ぜることです。花椒はスーパーやネット通販でも買うことができますが、四川料理の店で美味しい花椒料理を食べたら「この料理に入っている花椒って買えますか?」と聞いてみるのがいいです。そうしたら「瓶1本で500円」と言われたり、「100円分だったら売るよ」などと言ってくれる場合があります。
あらためて材料を並べてみましたが、200円分買った花椒を2回使い、半分ぐらい残ったので、あと2回分ありますね。ということは1回50円です。基本的にはCook Doに味付けは任せますが、この花椒を最後に入れることで一気に本格派“風”になります。
材料はCook Doの箱には「豆腐1丁」「豚ひき肉80g」「長ねぎ1/3本」とありますが、長ねぎが家になかったので、万能ネギで代替してしまおう。あと、野菜が足りない気もするので、ナスも1本入れてしまいます。