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食費や店選びに苦労もあるが… 「完全菜食主義者」の妻との共存生活

配偶者が菜食主義者の場合、どんな苦労があるのか?(イメージ)

配偶者が菜食主義者の場合、どんな苦労があるのか?(イメージ)

 宗教や健康上の理由などから、肉や魚を食べない「ベジタリアン」というライフスタイル。訪日外国人の増加も相まって、日本でも専用メニューを提供する飲食店も増えている。なかでも「ヴィーガン」は、肉や魚に加え、卵や乳製品を含む動物性食品を一切食べない「完全菜食主義者」とされる。

 30代の男性会社員・Aさんの妻は、ある時からヴィーガンに転向した。食生活の異なるパートナーと暮らすことについて、Aさんに話を聞いた。

 Aさんの妻は、幼少期から肉や魚、乳製品を食べると体調が悪くなるため、「体質的に合わない」と薄々感じていたらしいが、学校給食や食卓では否応なしに提供されるため、仕方なく食べ続けてきた。しかし社会人となり、食事を選べるようになると、少しずつ野菜中心の食生活へと移行。Aさんと出会った時はすでにベジタリアンだったが、交際2年目からヴィーガンになった。

「最初にベジタリアンと明かされた時は『ああ、そうなんだ』と思ったぐらい。体質なのだと説明されたこともあって、すんなり受け止められました」(Aさん、「」内以下同)

 食事は基本的に自炊で、米や野菜、豆腐や納豆などの大豆製品が中心。レンズ豆、ひよこ豆、赤インゲン豆などの豆類も利用する。Aさんはベジタリアンではないが、食事は夫婦で分けずに、極力同じものを食べるように意識しているという。例えば、カレーを作る際には、ブイヨンやスープ、具材もすべて野菜ベースで作るといった具合だ。不足しがちだと思われる栄養素はサプリや健康食品を取り入れている。

 Aさんは、肉が食べたくなったら、昼食など、妻と食事を共にしないときに補うようにしている。そのため妻とのヴィーガン生活にそこまで大きな負担を感じていないと言うが、それでも妻がヴィーガンであることで、そうではない家庭とは違った苦労もある。たとえば、食材の調達面だ。

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