新型コロナウイルスの感染拡大により、不要不急の外出自粛が求められている。飲食店での飲み会が開けなくなっていることから、注目を集めているのが「オンライン飲み会」だ。ビデオ会議サービスの「ZOOM」や、チャットアプリの「LINE」などを通じて、自宅にいながら飲み会に参加する――。そんな「オンライン飲み会」を行ったことのある人たちに、通常の飲み会との違いや感想、その実情を聞いてみた。
マーケティングの仕事に就く20代の女性会社員・Aさんは、3月以降、オンラインで行う飲み会に誘われることが増えた。最初はプライベートの飲み会だけだったが、職場の会合の一部もオンライン上で行うようになったという。
「最初は戸惑いましたが、案外気軽に参加出来る。服装選びや化粧に時間をかけることもなく、飲み会ごとの行き帰りの時間も節約出来ていると感じています。お店を予約しているわけでもないので、『参加できたらする』というスタンスで問題ない。自分の飲みたいものや食べたいもので参加出来るので、気ままなうえに、飲み代も安く抑えられる。コスパが良くて、メリットだらけです」
「必要以上に気を遣わなくて良いこと」を魅力に感じているのは、小売業界で働く30代の会社員女性・Bさんだ。
「画面上での会話にだけ集中すればいいので、ラフに参加出来る。サラダを取り分けたり、グラスが空いている人への声かけなどする必要がないので、気が楽です。ただ、その分、あまり知らない人だと会話がもたない。本当に仲が良い人たちと行う分には、オンラインで十分だと思います」