風邪を引いてもらった総合感冒薬や解熱剤、さらに持病の血圧降下剤──何種類もの薬を処方されている場合、その費用は家計に少なからぬ負担となる。
だが、薬にかかるお金は、「受け取り方」で変わってくる。まず検討したいのが、「どこ」で買うかだ。
薬の受け取り方には大きく分けて、病院や診療所でもらう「院内処方」と薬局でもらう「院外処方」の2種類がある。
薬剤費に加算される調剤基本料は、院内処方のほうが安い。院外処方には、様々な手数料が加算されるのだ。
例えば、高血圧で28日分の薬を1種類もらう場合、純粋な薬代以外にかかるお金は院内処方なら3割負担で180円だが、院外処方だと560円になり、3倍以上の差が出る(別掲図参照)。
いつ、薬を受け取るかにも注意が必要だ。高崎健康福祉大学准教授の木村憲洋氏が指摘する。
「平日の午後7時(土曜日は午後1時以降)から午前8時の間の営業時間内に調剤薬局で薬をもらうと、『夜間・休日等加算』が40点(400円)加算されます」
3割負担で毎回120円の差になるので、注意したい。
※週刊ポスト2020年6月5日号