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坂東眞理子×出口治明 年齢・性別関係なく一生働くのは自然なこと

年齢・性別にとらわれない生き方とは?(坂東眞理子さん=左。奥は出口治明さん)

年齢・性別にとらわれない生き方とは?(坂東眞理子さん=左。奥は出口治明さん)

 コロナ禍で世の中が一変した今、これからの生き方に迷いを持つ人も多いではないだろうか。『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方』(講談社現代新書)の著者で、立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さん(72才)と、『70才のたしなみ』(小学館)の著者で、昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さん(73才)が、とかく活動に萎縮をしがちなコロナ禍でも人生を豊かにする新しい生き方について語り合った。

坂東:自主規制をして行動範囲を狭めてしまう理由は様々ですが、年齢もその1つですね。特に女性は顕著で、歳をとると魅力がなくなると思い込んで恐れている。若い頃は男性からプレゼントをもらったり助けてもらったりもできたけれど、だんだんその“うまみ”がなくなって自力で頑張らなくてはいけない度合いが増していくと覚悟する。小野小町じゃないけれど、絶世の美女と言われた人ほど歳を重ねることを怖がる。絶世の美女までいかない人はそんなに変わらないよと、いつも言うのですが(笑い)。

出口:反論するようですが、そのあたりは男性の方が気にしますよ。

坂東:あらまぁ、そうですか。

出口:第一に頭髪です。女性のみなさんは年齢を重ねても髪がふさふさされていますけれど、男性は途端に白くなったり薄くなったりするものですから、実はとても気にしているのです。

坂東:そうした若さなり美貌なりが年齢で変化することを喪失と考えるのではなく、その変化が今の年齢のノーマルなのだと考える方がよいですね。実は中身はそんなに変わっていないのですから、年齢の壁から自由になれると思います。そもそも日本は年齢による差別が大きいですね。やれ60才定年だ、65才定年だと、年齢で線引きをされがちです。

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