コロナ禍の中で、テレワークによる在宅勤務が増加している。それに伴い仕事環境を整えるべく、パソコンをはじめ、オンライン会議用のヘッドセット、ウェブカメラなどの売れ行きが好調だが、悩みの種となるのが「プリンタ」だ。ランニングコストの高さを考えるとはたして自宅に導入すべきか否か……、会社員たちの家庭用プリンタに関する悩みの声を集めた。
40代の男性会社員・Aさんは、在宅勤務になる前から家庭用プリンタを持っていた。しかし、「本当にマイプリンタが必要なのだろうか?」と疑問に思い始めたという。
「在宅勤務の環境整備を進めていて、あまり使っていなかったプリンタを引っ張り出してきたらインクが切れていたんです。そこで購入しようとしたところ、純正インクの値段が高くてびっくり。逆にプリンタ本体は昔より安くなっている印象で、インクをすべて新しく買ったら、安い本体が1台買えてしまうのではと思いたくなるほどでした。
また、相互品でもいいかと思って調べてみると、今度は“詰まりやすい”とか、不具合が起こりやすいという書き込みも目にして、結局純正品のほうがいいのかな、とも悩みます。結局、いったん家のプリンタでプリントアウトするのはやめることにしました」(Aさん)
当初、職場のように気軽に紙に出力できないことが気がかりだったが、在宅勤務ではむしろそれがプラスになった。
「職場の会議では、データの資料でも紙出力したものが配られていました。でも、在宅勤務ならそういった紙の資料を配られるということがない。慣れると、いかに紙の資料がいらなかったかと痛感します。
よく考えれば、会社の机が散らかるのも、紙の資料が山積みになるから。資料って、なんとなくとっておきがちだけど、案外見返すことがないものが大半。『片付け=廃棄』であることからも、不要なものであることがわかります。結局、家のプリンタはまったく使っていません」(Aさん)