新型コロナウイルスによる時限措置として拡充された「オンライン診療」。病院での感染を防いで診療を受けられるという利便性の高さが注目されている。『週刊ポストGOLD 得する医療費』より、「オンライン診療」のメリットとデメリットを解説しよう。
「スマホか、カメラ付きのパソコンがあれば、基本的にすべての病気を診られます」と言うのは、さきたに内科・内視鏡クリニックの崎谷康佑院長。
「以前から国の方針でオンライン診療が拡充される予定でしたが、新型コロナ問題を受け、2020年4月10日に初診からオンラインでの受診が可能になるなど、特例的な解禁が認められました」
本来は初診から6か月間、かかりつけ医で診てもらわないとオンラインでの受診ができなかったが、新型コロナによる時限措置で誰でも最初から受けられるようになったのだ。
「病院までの交通費や移動時間、待ち時間が節約できるのは患者さんにとって大きなメリットです」(崎谷氏)
利用方法は、スマホやパソコンにアプリを入れて診察を予約し、医者と画面を通して受診するのが基本。診察料は初診が2140円(3割負担で640円)で、外来より約700円(同約200円)安い。しかし、「1000円~」のシステム利用料がかかる。
「当院は『curon(クロン)』というアプリを使っており、患者さんは330円の利用料を払う必要がありますが、トータルすると通院にかかる費用と変わりません」(崎谷氏)