コロナ禍で、友人たちと集まることも難しくなった今、SNSでつながって交流する人が増えている。しかし、SNSの怖さは証拠が残ってしまうこと。うっかり書き込んだ噂や悪口、皮肉が火種となって、別の禍を招いてしまうケースは多い。
実際に、ママ友とのLINEでのやりとりが発端となり、痛い目に遭った女性のエピソードとは? 40歳・主婦が実体験を告白する。
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子供の小学校が一緒の、あるボスママの提案で、クラス35人のLINEグループができました。ところが、このボスママが毎日、お弁当の写真を送ってくるんです。小学校は給食なので、名門私立中学校に進学したお兄ちゃんのもの。暗にマウントをとってくるわけです。
それに辟易していると、仲のいい沙織ちゃんママから、《私たちだけでつながりません?》と連絡が来て、8人の新たなLINEグループができました。
みんな、ボスママにムカついていたので、最初は、《あちらはうるさいですね》などとメッセージを送り合っていたのですが、沙織ちゃんママが、ボスママの言葉尻をとって茶化すように。最初は私たちもウケていたのですが、次第に投稿内容がエスカレート。あるとき、ボスママのお弁当写真を転載して、《あの人が量産する生ゴミはコチラ。食べさせられる子供、かわいそう》と投稿したんです。さすがにこれはヤバいと思ったのか、多くのママが即座にグループを退会。さらに、そのうちの1人が、この件をボスママに密告したんです。
翌週、遠足の見送りで学校に集まったときボスママに、沙織ちゃんママは、
「あなたのお弁当、素敵なんでしょう。写真を撮らせてよ」
と笑顔で詰め寄られていました。素直に謝って許してもらっていましたが……。私たちも同じグループだったので同罪。沙織ちゃんママ1人に罪を擦り付けたようで、わだかまりが残りましたね。