今年3月、大手キャリア3社がデータ容量20GBで月額2000円台の新料金プランを開始したのは記憶に新しい。“価格破壊”と大きな話題になった一方で、小容量プランを望むユーザーにとっては不満が募る形となっていた。
だがここ最近、大手キャリアの小容量プランをめぐる動きが活発化しつつある。6月にauのサブブランド「UQ mobile」の「くりこしプランS」の「でんきセット割」、7月にはソフトバンクが「LINEMO(ラインモ)」が「ミニプラン」で、ともに3GBで月額990円(税込み、以下同)で利用できるようになった。これまで以上に選択肢が広がったことでありがたい反面、乗り換え先の選定に頭を抱えている人も少なくないようだ。
「正直、ドコモの『ahamo(アハモ)』の発表よりも、個人的にはLINEMOのミニプランの方が衝撃的でした」
そう語るのは、印刷会社で働く30代男性・Aさんだ。現在は格安SIMを利用しており、8GBで1500円程度のプランを契約しているが、データ容量を使い切ることがないため、他社への乗り換えを検討している矢先の発表だった。
「当初は、『ahamo』『povo(ポヴォ)』『LINEMO』も確かに安いとは思いましたが、20GBを使わないのに2000円代後半払うことに抵抗があり、乗り換えに躊躇していました。OCN モバイル ONEの3GBで月額990円のプランにしようと思っていましたが、まさかLINEMOまで同じ価格になるとは……。他にも楽天モバイルだったら、3GBまで1078円、1GBまでなら0円となるのも魅力的です。一体、どれにすればいいのか迷います」(Aさん)
IT企業に勤める20代女性・Bさんは、楽天モバイルを利用中だ。ahamo、povo、LINEMOの20GBプランが出そろい、ahamoに乗り換えようと考えていたが、今年4月に“ある事情”から楽天モバイルに回線を切り替えた。
「当時、占いにハマっていたので、運の良い携帯番号に替えたくて仕方ありませんでした。楽天モバイルは新規契約で電話番号を選べたのと、1年無料キャンペーン中だったこと、さらに楽天モバイルを使っている友人の勧めもあったことから、あまり調べずに勢いで契約しました」(Bさん)
それから約4か月たった今、他社に追加で新規契約するか、楽天モバイルから他社に乗り換えるか迷っているという。なぜなのか。