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勝手に30万円も! 子どもがゲームに無断課金、親たちが感じる「禁止」の限界

子どもの無断課金問題、どう対策すべきか(イメージ)

子どもの無断課金問題、どう対策すべきか(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響から在宅時間が増える中、子どものゲームをめぐる課金トラブルが急増している。国民生活センターは8月12日、小中高校生のオンラインゲームに関する相談が2020年度、過去最多の3723件だったと発表した。保護者に無断で高額課金するケースが増えているという。予期せぬ課金を防ぐためには、どうすればいいのか。無断課金された親たちの声からその実情を探った。

「まさか、うちの子に限ってそんなことはないだろうと思っていました。他人事でしたが、実際に当事者になると本当に深刻な問題だと自覚しました」

 そう明かすのはメーカーに勤務する40代女性・Aさんだ。タブレットを小学生の子どもと共有していたが、パスワードをかけていたことから課金される心配はないと思い込んでいたそうだ。だが、“事件”は起きてしまった。

「クレジットカードの請求額がやけに多いと思ったら、息子が5万円課金していたようです。決済日を見ると数週間前で、息子が課金した直後に気づけず、タイムラグがありました。なぜクレカの請求額の確定までなぜ気づけなかったのか不思議だったのですが、よく考えると、息子が課金した日前後に、私も有料アプリをいくつか購入したことが原因かなと。アップルからの領収書メールは私の有料アプリだけだと思い込み、中身の確認を怠ってしまったんです」(Aさん)

 Aさんが子どもを問い正したところ、「どうしても欲しかったから」と無断での課金を認めたそうだ。だが、まだ謎は残った。パスワードをかけていたにかかわらず、なぜ、子どもはいとも簡単に突破できたのか。

「過去に2度ほど、どうしても課金したいと頼み込まれ、トータルで3000円課金を許可したことがありました。その時、私の手の動きを見て覚えていたようです」(Aさん)

 Aさんがアップルに相談したところ、課金額は返金されて事なきを得たという。子どもによくよく注意し、パスワード設定も見直して指紋認証に切り替えた。ところが、これで安心と思った数か月後、Aさんが寝ている間に子どもがAさんの指を使って指紋認証を突破し、今度は7万円の課金が発覚した。

「課金を禁止するだけではダメだと思い知りました……。将来を考えると、課金をしたくなった時に我慢できるようにならなければいけません。しっかりとお金の価値や課金について話し合うことが必要だと感じました。今回はあえて返金申請せず、息子のお小遣いから少しずつ払わせることにしました。そもそも課金がバレないことなんかあり得ないと伝え、課金したい時は、必ず事前に相談するルールを作りました」(Aさん)

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