カラーリングや白髪染めの繰り返しで、髪の傷みに悩んでいる人も少なくないはず。クチコミ評価の高いアイテムや、美容室で勧められる高額なヘアケアアイテムを試してみるものの、なかなか美髪を手に入れられない“ヘアケア迷子”になっている人もいる。
とくに湿度が低下する秋冬シーズンは、夏に蓄積した紫外線ダメージがあいまって、一層パサつきを感じやすいのだとか……。
そんなダメージ毛に悩む女性たちに向けて、なにか良い方法はないものか? 都内の人気ヘアサロンで勤務する30代スタイリスト・Aさんが、「お金をかけなくても大丈夫なので、まずは基本を見直してほしい」と、今日から実践できるポイントを紹介してくれた。
トリートメント前にしっかり水分を取る
「お客様のなかでもトリートメントにお金をかけている人は少なくありません。最近、インフルエンサーのなかでも流行っている『髪質改善トリートメント』は、1万円前後するのが普通です。しかし、美容師としては月1回のサロントリートメントよりも、日頃の正しいケアの方が重要だと感じます。
サロン専売品だけでなく、市販のヘアパックなどでも同じことが言えますが、塗布する方法を間違えると効果も半減します。とくにシャンプー後に髪が濡れて水っぽいままトリートメントをしている人は要注意。髪の毛に残った水分でトリートメントが希釈され、かなり流れてしまいます。
まずは、しっかりと髪の毛の水分を切り、一度ブラッシングをしてからトリートメントを馴染ませるようにしてください。その後、蒸しタオルやヘアキャップで5分ほど置くと、なお良いです」(Aさん・以下同)
すぐトリートメントを流すのは、ちょっと待った。
「トリートメントを流す前には、濡れ髪用のブラシでブラッシングをするようにすると効果的です。濡れ髪用に使え、頭皮マッサージもできる専用のブラシがあります。サロンでは5000円ほどしますが、ドラッグストアでは1000~2000円ほどで購入できます。このブラシでとかすだけで、トリートメントが髪全体に行き渡り、キューティクルの方向も整うので、乾かした後のまとまりの良さを実感できるはずです」