インターネットの普及で存在感が薄くなっているとはいえ、まだまだ重要な情報源であり、娯楽であり続けるテレビ。電波状況の悪い地域などではケーブルテレビを利用することも多いだろうが、ユーザーの生の声を聞いてみると、さまざまなメリット・デメリットを感じているようだ。
都内のアパートに暮らす20代の自営業・Aさんは、ケーブルテレビを介してテレビを視聴している。
「私が住んでいる地域はケーブルテレビを導入しているアパート・マンションが多く、私の住んでいるアパートも、建物全体でケーブルテレビのサービス提供を受けています。ケーブルテレビなら安定した状態で視聴できるので、その点については助かっています」(Aさん)
しかし、ケーブルテレビならではのデメリットも感じているという。
「ネットもケーブル経由ということもあってか、アパートに電話回線が繋がっていないんです。だから固定電話を引きたくても工事が必要で、住人の判断だけではできない。まあ、固定電話については特に困っているわけではないのですが、最初は驚きました」(Aさん)
ケーブルテレビに加入している集合住宅の場合、地上デジタル放送は無料で視聴可能で、BSデジタル放送やCS放送などは有料となるパターンがほとんどだ。神奈川県内の賃貸マンションに住む40代の会社員・Bさんはこう話す。
「うちのマンションはケーブルテレビでテレビを視聴します。無料で受信できるのは地上デジタルだけで、BSデジタルは専用のセットトップボックスが必要。で、セットトップボック1台ごとに料金が発生するんですよね。うちは各部屋に計3台のテレビがあるんですが、セットトップボックスがあるのはリビングの1台のみ。できれば各部屋でBSデジタルも見たいんですけど、お金がかかるので諦めています」(Bさん)