家計の節約を考えるうえで効果が大きいのは固定費の削減。特に昨今、家計に占める通信費の割合は大きく、そこを見直せば大きな効果が期待できる。思い切って固定電話を解約し、スマホに一本化する選択肢もあるだろう。警察庁の発表では、2021年の振り込め詐欺などの特殊詐欺電話などは、前年比6.7%増の1万4461件。コロナ禍で在宅時間が増えたことで、固定電話の番号を狙った詐欺が増えているのだ。
そもそも、固定電話は使わなくても月々約500~1500円の基本料金がかかる。スマホ全盛のいま、もはや固定電話は不要と言っても過言ではない。ケータイ/スマホジャーナリストの石川温さんが言う。
「固定電話は基本料金があるうえ、使えば使うほど、それに追加される通話料金は青天井で増えていきます。一方スマホなら、ほとんどの場合、通話かけ放題プランがある。固定電話は、インターネット接続などで電話回線が必要な場合でない限り、解約した方がお得になることが多い」
スマホ一本にするなら、話題の格安スマホを使えば、月々の通信費を数千円に抑えることができる。だが石川さんは、デジタルに不慣れな人には、格安スマホはおすすめしないと語る。
「格安スマホは、オンラインでしか手続きできなかったり、手続き後の操作が難しかったりと、デジタルに不慣れな人にはややハードルが高い。それなら、もともと使っている大手キャリアのサブブランドや格安プランの方が安心です。
例えば、ソフトバンクなら『Y!mobile』。KDDI・auなら『UQmobile』、NTTドコモなら『ahamo』など、各社が続々と新料金プランやサブブランドをリリースしています」(石川さん・以下同)