自分から発信するだけでなく、リアルタイムにトレンドを把握できるTwitter。世の中の動向に敏感な若者なら、利用しているのは当然だと考えるだろうが、「Twitterやってる? アカウント持ってる?」と問えば、「やってない」「興味がない」と答える若者も少なくないようだ。
だがデータを見ると、若者の多くがTwitterを利用している実態がある。総務省の資料「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、20代の利用割合が78.6%と最も多く、次いで10代(67.4%)、30代(57.9%)となっている。このように若者たちはTwitterを利用しているにもかかわらず、なぜその事実を「隠す」のだろうか。当事者たちに本音を聞いた。
Instagramは教えてもTwitterは無理
メーカーで働く20代女性・Aさんは、Twitterアカウントは持っているが、「日常の“本当にどうでもいいこと”か、本音しか投稿しない」。そして、基本的にリアルの知り合いにTwitterのアカウントを教えることはないという。
「Twitterは、日常のボヤキや、トレンドの話題やニュースに対する感想や意見をふとつぶやくもの。でも、それをリアルの知り合いに話したいかというと、必ずしもそうではありません。誰にも知られていないから、本音がつぶやけるって思うんですよね。
そんな事情を知らない人からアカウントを聞かれた時、『お前には教えたくない』とは言えないので、『Twitterやってないんです。興味なくて……』で済ませています。人によってはLINEも教えたくないので、『ほとんど使ってないので』と答え、どうしてもという場合にはインスタ(Instagram)を教えます。
TwitterやLINEは、リアルタイム感が強くて、『見てなかった』『気づかなかった』があまり許されない感じがしますが、インスタなら『見ていない』がアリな気がして」(Aさん)