アメリカの実業家イーロン・マスク氏によって、2022年10月に買収されたツイッター(Twitter)。以降、さまざまな変革がもたらされているが、「元の仕様に慣れていて、新しいツイッターにはついていけない」と感じて “ツイッター離れ”をするユーザーも出始めているようだ。
2022年1月ころからツイッターの株式を買い進めていたマスク氏。同年10月28日に買収が完了し、ニューヨーク証券取引所から上場廃止となった。
買収完了後、マスク氏はツイッターにおける大規模な人員削減を開始。さらに「Twitter Blue」という有料アカウントに“認証バッジ”の付与を行った。「Twitter Blue」は、投稿後の編集や大サイズの動画投稿などの機能が可能になる有料サービス。もともと認証バッジは有名人などが本人であることを確認するためのものだったが、2022年11月からは「Twitter Blue」に登録しているユーザーにも認証バッジが付与されるようになった。
また、1月中旬には、サードパーティのツイッターアプリを排除することを発表。基本的に公式アプリやウェブブラウザ以外でツイッターを利用することができなくなった。
「『feather』、『Ecofon』、『Tweetbot』などのアプリにおいて、ツイッターにログインできなくなりました。一部無料版のサードパーティアプリではまだ使用できるものもありますが、それらもいずれ使用不可能になるものと見られています」(ネットメディア関係者)
公式アプリやブラウザを使うようになって「広告が邪魔」
サードパーティアプリが排除されたことに対し、ユーザーから不満の声は少なくないようだ。スマートフォンで有料版『feather』を使用していた都内の会社員・Aさん(30代男性)はこう嘆く。
「もう何年もfeatherを使っていて、その操作やインターフェイスに慣れきっていたので、いざ公式アプリを使うとなると、不便で仕方ない。まずなんといっても、広告が邪魔。有料版featherであれば広告ツイートは表示されないし、“おすすめのユーザー”も出てこない。とにかく、自分が欲しているツイート以外はタイムラインに表示されないので、快適でした。
あと、僕はfeatherのアプリ内設定でタイムラインのカスタマイズをいろいろしていたんです。付き合いでフォローはしているけど、ツイートは見たくないという人をミュートしたり、一部のハッシュタグをミュートしたりしていたんですが、公式アプリを使うとなると、改めて設定し直さなければはならない。少し使ってみたら、タイムラインに見たくないものがあふれていて、一瞬でウンザリしました。もう一回カスタマイズするのも面倒だし、今はこのままツイッターをやめてもいいかなという気持ちです」(Aさん)