債券投資のリスク
【1】価格変動リスク
中途解約時は、額目金額の全額ではなく、市場価格(時価)での取引となります。中途解約時に市場価格が額面金額よりも下がっていた場合は、売却損が発生します。債券価格は、世の中の金利が上昇すると下落します。債券を買ったときよりも金利が上昇したタイミングで債券を売却すると損をする可能性があるので、注意が必要です。途中で売却しなくてもすむような償還期間のものを選ぶのがおすすめです。
【2】信用リスク
倒産や破綻といった発行体の財務状況の悪化により、利息や償還金の支払いができなくなるリスクがあります。投資前に格付けを確認しましょう。ただし、格付けがよくても破綻しないと100%保証されるわけではありません。購入後も、発行体の財務状況を定期的に確認しておくと安心です。
【3】為替リスク
日本と外国の為替相場の変動により、外貨建て資産の価値が変動するリスクです。
たとえば、1ドル=100円のとき、額面価格1万ドル、利率5%、償還期間1年の債券を購入した場合、1年後に円換算した金額はそのときの為替によって変動します。下の表をご確認ください。
これが、同じ条件の債券で償還期間が5年の場合、受け取り合計額が変わり、以下の表のようになります。
償還期間が長くなるとその分の利息が受け取れますので、為替変動による元本割れリスクが小さくなります。その点も加味して償還期間を選択しましょう。