“無駄”や“ゆとり”がブランドを作る
4月19日、ランボルギーニは上海モーターショーで、メーカーとして初のV型12気筒エンジンと3つのモーターを組み合わせた1015馬力のハイブリッドスーパースポーツカー(HPEV/高性能電気自動車)、「レヴェルト」をはじめ、魅力的なクルマをアジア太平洋地域でデビューさせました。レヴェルトはこれからのフラッグシップになるモデルです。この画期的なリリースと並行して後輪駆動の V10ウラカン・テクニカ、スーパーSUVのウルス・ペルフォルマンテも並んでいました。
これまで、燃費のことよりも「とにかく高性能」といったイメージのあったメーカーが、持続可能性への取り組みにおいて、さらに重要な一歩を踏み出し、スーパースポーツカーの世界を今後もリードしようという決意を示したわけです。まさに60周年を祝うかのように華やかな発表イベントになりました。
2021年に近未来の戦略を発表したランボルギーニ。その戦略は、2023年から全モデルのハイブリッド化を開始し、翌2024年に完了する、というものでした。ニューヨークでの北米プレミアム、そして世界最大規模のモーターショーの上海で、本格始動を宣言したわけです。当然、これも60年を迎えた節目の活動にあたります。
実は海外だけでなく、日本でも記念イベントは行われていました。去る2月23日、三重県の鈴鹿サーキットにて、ランボルギーニ創立60周年を記念したイベント「ランボルギーニ・デイ2023」が開催されました。