日々進化して、新たな製品が登場するガジェット。“これは便利だ”“こんなに素晴らしいものはない”などと、飛びついて購入したはいいが、気づいたら全く使わず、今ではホコリをかぶっている──という経験がある人もいるのではないか。そんな買い物の“失敗例”に学ぶべき点は多いはずだ。具体例を紹介しよう。
スマホとBluetoothで接続するワイヤレスイヤホンは、わずらわしいケーブルもなく、外出時には便利なガジェットである。しかし、最初は使っていたものの、いつの間にか有線のイヤホンに戻ってしまったというパターンもある。都内に住むメーカー勤務のAさん(30代男性)はこう話す。
「移動する時にスマホにつなげて、動画を見たり音楽を聞いたりするためにワイヤレスイヤホンを購入しました。買ったときはワクワクしたし、最初のうちは便利でいいなと思っていたんですが、意外と面倒なことに気づくようになりました」(Aさん)
ワイヤレスイヤホンは、当然ながら充電をしなければ使えない。そこがいちばんのネックになったという。
「僕は毎日イヤホンを使っているわけではなく、長時間の移動があるときにだけ使うんです。でも、出かける日の朝になってイヤホンを充電していないことに気づいて、結局使えないということが多かったんです」(Aさん)
また、オンライン会議などでは、音声の遅延が気になることも多かったようだ。
「これは私が持っているワイヤレスイヤホンの性能のせいかもしれないんですが、オンライン会議などで使うと、映像と音声にラグがあって、気持ち悪かった。有線のイヤホンだとそういったラグはなくて快適なので、結局有線のイヤホンに落ち着きました。有線なら充電もいらないし、結局こっちのほうが何かと便利のような気がしています」(Aさん)