吉田みく「誰にだって言い分があります」

マイカーに関する“想定外の出費”の恐怖 ある日突然「バッテリー交換3万円」「スライドドア傷つけ30万円」で涙

久しぶりの車での外出予定が…(イメージ)

久しぶりの車での外出予定が…(イメージ)

 脱コロナ禍に向けての動きが本格化しつつあるなか、これまで控えていた外出や遠出を再開させるようになった人は少なくないだろう。それに伴い、自家用車に乗る機会も増えているが、車に関する“想定外の出費”は、ある日突然、襲いかかってくる。物価高の昨今、そうした出費は家計にとってもダメージは大きいが、だからといって車のない生活は考えられないのが、悩ましいところ。マイカーでの外出が原因で、想定外の出費に苦労したという2人の主婦の話を、フリーライターの吉田みく氏がリポートする。

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 旅行や外出時の移動手段はさまざまあるが、なかでも最も手軽なのが自家用車を使った移動ではないだろうか。しかし、当然ながら、それにはハンドルを握ることによる故障・事故などのリスクや安全運転の義務・責任が伴う。場合によっては、想定外の出費を招くこともある。

 都内在住のパート主婦・カスミさん(仮名、50歳)は、新型コロナ感染症の「5類移行」を前に、GWに夫と2人で行く1泊2日のドライブ旅行を計画したという。ところが、思わぬトラブルが待っていた。

「4年ぶりのGW旅行だったのでとても楽しみにしていましたが、出発当日、エンジンがかからず車が動かなかったんです。10年以上前に購入した車ということもあり、壊れてしまったのかな……と思ったら、その場でバッテリーが上がっていたことが分かりました」(カスミさん)

 バッテリーが上がったのは、前日にカスミさんが荷物を積んでいる時に車内灯をつけたままにしていたことが原因だった。原因は分かったものの、復旧のための費用は想像以上に多くかかったという。

「出張費とバッテリー交換で約3万円でした。私の不注意とはいえ、出費が大きくてショックです……。金額を聞いた瞬間、旅行先で美味しいものを食べるのは諦めようと思いました。夫は、『パート代から払ってね』と不機嫌そうに言い放ち、久しぶりの旅行の楽しい雰囲気が出発前から台無しに……」(同前)

 予定より半日遅れで出発できたものの、カスミさんは旅行中ずっと「バッテリー交換で3万円の出費」が頭から離れなかったそうだ。「今後は、車内灯を絶対に消し忘れない」と話していた。

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