ふだんどんな財布を持ち歩いているか、またそこに何を入れているかは十人十色。だからこそ、持ち主の心の中を映す鏡だとも言われている。財布を見れば、お金が貯まりやすいタイプか散財してしまうタイプかも丸見えだという。心の扉メンタルカウンセリング横浜のカウンセラー・杉本もゆるさんが言う。
「財布の中身が整理整頓されているなら几帳面な性格で、反対に雑であれば大雑把な性格の傾向があることは大前提として、整理整頓は家庭の教育環境の影響も大きいので、ご両親の性格も反映されています」(杉本さん)
小銭入れとお札入れ、カードケースなどで使い分けて管理する人はこだわりが強かったり外見を気にする傾向にあるという。一方、領収書やレシートがあふれている財布を持つ人は無意識のうちに散財するクセがついている。節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが言う。
「二つ折り財布が丸太のようにパンパンになっている人は、それだけのレシートがたまるまでのお金の出入りを把握できていないということです。出納の管理は節約の基本で、そこがおろそかな人ほどお金が貯まりません。ボロボロの財布を使っている人も物を大事にせず、無頓着である表れで、同様にお金にも無頓着になりがちで、散財する傾向があります」(丸山さん)
小さな損を嫌って大きな出費も
都内在住の主婦・Hさん(45才)には「収集癖」があるという。
「お店でクーポンをもらうと、いつか使うだろうと思って財布に入れっぱなしにしています。かさばりますが“もったいない”“いつか使う”と思って、なかなか捨てられません」