利用料金だけでなく、施設の経営者や責任者が、どれだけ医療面のケアを重視しているかによっても充実度は変わってくるわけだ。前出・介護ジャーナリストはこう言う。
「利用料金がさほど高くなくても、医療に力を入れている施設が少なからずあるという事実も知っておきましょう。施設選びに際しては、価格ばかりチェックするのではなく、体験入居をやっている施設なら、活用して夜間の医療ケアがどうなっているか確認することもできます。
最近では介護施設向けに、24時間365日のオンラインによる医療相談や夜間のオンコールを請け負うサービスも登場しており、医療従事者が常駐していない施設でも電話やZOOMなどで看護師などに相談できる体制にしているケースもある。夜間に入居者が体調を崩すことはよくあるので、新しいサービスを上手に利用して、利用料金を抑えながら安心の医療体制を組もうと努力している施設もあるのです」
高いお金を払って入居したのに、こんなはずでは……という後悔をしないためにも、パンフレットに書かれた値段だけでなく、自らの目で介護・医療の質を確かめることが重要ということだろう。(了)