ツイッターの閲覧制限が波紋を呼ぶ中、フェイスブックを運営するメタの新たなSNS「Threads(スレッズ)」が7月6日にサービス開始された。アプリ提供から1日で約3000万人のユーザーを獲得したというThreadsは、ツイッターの代替サービスになるのだろうか。初日からThreadsを利用しているという、エンタメ事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏はこう話す。
「ここ最近のツイッターは、企業などの公式アカウントが多く、交流のためのツールというよりも、情報収集のツールという意味合いが強くなりつつあったように思います。一方のThreadsは、始まったばかりということもあり、公式アカウントによる告知や宣伝の投稿は少なく、一般ユーザーはもちろん有名人なども“日常的な内容”の投稿が多い印象です。それこそ2010年代前半くらいのツイッターに近いような印象です。
ハッシュタグが使えなかったり、投稿内検索ができなかったりなど、ツイッターに慣れているユーザーからすれば不便に感じる部分もありますが、商業的な空気が薄く、平和なSNSとしてのThreadsに心地よさを感じるユーザーも多いのではないでしょうか。ただ、ユーザーが増えれば、すぐに広告ツールとして機能し始めるでしょうし、Threadsがツイッターとあまり変わらなくなるのも時間の問題かもしれません」
今回のツイッターの閲覧制限のように、仕様変更によって急に使い勝手が悪くなることがあるのもSNSというもの。1つのSNSに依存しすぎることがリスクになることを認識したうえで、利用したほうがいいのかもしれない。(了)