7月1日から、一部のユーザーの間で閲覧しにくくなっていたツイッター(Twitter)。その後、ツイッターを運営する米X社のイーロン・マスク氏が、1日あたりの閲覧回数に制限を設けていると自身のツイッターで表明した。
マスク氏の投稿によると、閲覧できるイート数は、認証済みアカウントで1日6000件、未認証アカウントは1日600件、新規の未認証アカウントは1日300件に制限されていたとのこと。その後、制限は認証済みアカウントで1日1万件、未認証アカウントは1日1000件、新規の未認証アカウントは1日500件に緩和された。今回の制限措置の理由は、極端なデータスクレイピングやシステム操作に対処するためだという。
データスクレイピングとは、データを収集する行為のこと。自動生成AIの構築のためにツイッター上のデータが大量に抽出されていることが、今回の閲覧制限の要因となっているとの指摘もあるが、ユーザーにしてみれば、いきなり閲覧が制限されてしまうのは困りもの。
30代の会社員・Aさんは、「暇さえあればツイッターを見ている」というヘビーユーザーだ。しかし、今回の閲覧制限で“脱ツイッター”を余儀なくされた。
「いつものようにツイッターを見ていたら、『問題が発生しました』と表示されて、タイムラインが見られなくなったんです。慌ててネットニュースを見たら閲覧制限になったということで、どうすればいいのか途方に暮れましたね」
自分の力ではどうしようもないことを悟ったAさん。仕方なくツイッターを見るのは諦め、その時間でNetflixを開いたという。
「ツイッターで時間を潰せないとなれば、逆に時間がたくさんできるなと思って、観ようと思っていたけどまだ観ていなかったNetflixのドラマを観まくりました。結果的に、ものすごく充実した時間になりました。
視聴中や、観終わったときなどに、ツイッターで感想をつぶやきたくなる衝動に駆られましたが、むしろツイッターの存在を諦められたことで、ドラマに没頭できました。今までツイッターにどれだけの時間を無駄に費やしていたのかと、ちょっと自己嫌悪にもなりました」(Aさん)