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お盆過ぎも油断できない『熱中症』 命を守るためには「涼しい場所に避難」「体は水平に」

首や両わきなどを冷やすのが効果的

 熱中症の重症者を救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっている。手のひらやほお、足の裏には体温を調節する血管があり、ここを冷やすことで、体の中心部の体温が下がる効果が期待できる。冷えたペットボトルを手に握らせることも有効だ。

「胸や腹など体の表面に水をかけたり、濡れたタオルで体を覆うのも体を冷やすのに有効です。 さらに、うちわであおぐ、扇風機で風を送るのもいいですね。市販のアイスパックなどがあれば、それを首や両わき、足の付け根の股関節部分に当て、皮膚の直下を流れている血液を冷やしましょう」

 また、冷たい水は胃の表面から熱を奪うので、意識がはっきりしているなら冷たい水を飲ませよう。

判断が難しい場合は すぐに119番に通報を

 水などを飲ませても改善が見られない、水分補給ができない、呼びかけても反応がない、または反応が明らかにおかしい、ふだんどおりの呼吸ができない、意識障害、全身のけいれんがある場合など手当ての判断に迷うときは、ただちに119番に通報すること。

「119番通報した後も、救急隊が到着するまで、濡れたタオルで体を覆ったり、市販のアイスパックなどで体を冷やしてください」

 搬送先の医療機関には、発症時の状況を詳しく説明できる人が付き添うこと。

※女性セブン2023年9月7日号

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