私も、執筆する本の目次や構成が決まらない場合は、寝る前に「アイデアノート」や関連書籍などをパラパラとめくって、脳にインプットしてから寝るようにしています。
そうすると不思議なことに、朝、目が覚めた瞬間に、神が舞い降りたように「理想的な本の構成」が頭の中にできあがっているのです。後は、忘れないうちに、すぐにそれを書き留めるだけです。毎回、本を書くたびにこの「追想法」に助けられていて、実はこの本の構成を決めるときも、追想法を利用したほどです。
読書ということに限りませんが、寝る前に情報のインプットをしたり、懸案事項についての書類や資料などに目を通しておいたりすると、朝起きたときに意外な着想を得ることができるのです。
スキマ時間以外に読書やインプットの時間を確保するとすれば、「寝る前の時間」というのは候補として覚えておいて損はないでしょう。
【プロフィール】
樺沢紫苑(かばさわ・しおん)/1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(46万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書45冊、累計発行部数230万部のベストセラー作家。シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、『神・時間術』(大和書房)、『ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)、『言語化の魔力』(幻冬舎)など話題書多数。読書については本書が唯一の書籍である。
※樺沢紫苑『読書脳』(サンマーク出版)より一部抜粋して再構成