Appleの純正品、Thunderbolt 4(USB‑C)Proケーブルの価格がネットで話題になっている。1mで9980円、1.8mが1万8800円、3mは2万1800円。「ケーブルひとつで高すぎる!」という悲鳴があがる一方で、「純正品ならそんなもの」という声もあるなど賛否を呼んでいるが、そもそもユーザーはケーブルに何を求めているのだろうか。
今や純正品だけでなく、多くのメーカーが“非純正品”を出しており、その選択肢は広い。純正品にこだわらないユーザーたちにケーブル購入時の優先事項を聞いた。
何より耐久性を重視
金融機関勤務の30代女性・Aさんは、「基本的にプリンタのインクでもPCのバッテリーでも純正品派」だというが、ケーブルの「純正品」は気にしない。「ライフスタイルに合ったものの方が良いから」という理由で、耐久性に重きを置いていると話す。
「iPhoneの場合はAppleが安全性と動作を保証するMFi認証はチェックしますが、メーカーにこだわりはなく、耐久性を何より優先。断線しにくい素材を使っていること、折り曲げテストを実施してパスしていることはマストです。耐久性があるものはたいがい高性能なので、充電や転送速度はあまり意識していません」
ケーブルを耐久性重視で選ぶようになったのは、何度かトラブルを経験したからだ。
「ケーブルの根本部分が切れて中の線が見えてしまったり、中で断線していて、iPhoneを端子に繋いでいるのに充電されていない、といったことがありました。いちいち買い替えるのが面倒だと思ったので、なるべく長持ちするものがいいという価値観になっています」(Aさん)